自閉症/アスペルガー症候群
- バイオフローラ ¥5,900(税抜)
- ファイバーバランス ¥4,000(税抜)
- マルチビタミン ¥6,900(大人用:税抜) ¥4,000(子供用:税抜)
合計 大人 16,800円、子供 13,900円
【自閉症と腸の役割】
我々は以前より、自閉症の子供達が視線の合わない時期から、 マグネシウムとビタミンB6、乳酸菌製剤を用いており有効な結果が得られてきた。
発達障害(自閉症、ADHD等)を有する子供達は、健全な子供達に比べ腸内環境が悪く善玉のバクテリアが少なく、悪玉のバクテリアとイーストの多い子供がいるといわれている。
腸の表面には網タイツのように神経が張り巡らされており、消化器の状態をモニターしている。
生物学において、この神経網が発達進化して中枢神経が形成されたと考えられている。
このことから「腸は第二の脳」と言われるようになった。腸内細菌は神経伝達物質のセロトニンを合成するトリプトファンをビタミンB6を媒介として脳へ送り込む。
乳幼児期で、乳酸菌を投与し腸内環境を改善すると、学童期における神経精神障害の発症のリスクを減らすことが研究で明らかにされている。
自閉症では慢性的な下痢や便秘を経験する可能性は、健常児より3.5倍以上高い。
自閉症児の腸内細菌の種類は極めて乏しく、腸が病原体による攻撃の影響を受けやすくなっている可能性が明らかとなった。
【自閉症と偏食】
自閉症には偏食があり、穀類は食べることが多いが野菜をほとんど食べず、タンパク質も選択的にしかとれてないことが多い。
そのため個々人によりどの成分が不足しているかを同定することは難しい。
そのため口の中で溶けていくラムネ様のマルチキッズV&Mを、小学生以降ではマルチバランスV&Mと脳内の神経伝達物質の原料としてのアミノ酸が不足している可能性がありアミノバランスを投与している。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
- オメガ3 ¥5,400(税抜) ヘム鉄 ¥3,800(税抜)
合計 9,200円
【ADHDとΩ3】
ADHDと、EPA、DHAを初めとする必須脂肪酸の関係は、アメリカではよく研究されているようで、それなりの数の論文があるようです。
EPAとDHAによって確実にADHDの症状を改善するとまで言える、よく計画された実験による研究結果には乏しいものの、一定の効果はありそうです。
特にADHDだけでなく学習障害や運動発達上の障害を合わせて持っているお子さんや、症状の強いお子さんはEPAとDHAを試してみてもよさそうです。
EPA、DHAなどのオメガ3系脂肪酸はコンサータ(メチルフェニデート)よりも忍容性が高いという結果なので、コンサータを服用するよりも副作用(匂いや飲みにくさなどを含めて)を我慢しやすいようですが、効果はコンサータにわずかに劣るようです。
オメガ3系脂肪酸の効果がコンサータにわずかに劣るだけならEPAとDHAでいいじゃないかという気もしますが、他の論文などを見ると全般的な論調としてはコンサータの方がよく効くとされている印象です。薬ですし、直接脳に作用しているので、当然ですが。
また、EPA、DHAなどのオメガ3系脂肪酸をコンサータと併用したからと言って、よりADHDの症状が改善することはないようですが、コンサータの服用量を減らすことができるようです。コンサータの服用量を上げると副作用が強くなってしまうお子さんには、併用させてみるといいかもしれません。
【鉄不足(フェリチン低値)とADHD】
鉄が脳内でフェリチンと結合し血清フェリチン値は鉄欠乏で減少、鉄補給で増加することや、それに伴い血清フェリチン値の低い子どもにおいて中枢神経系の発達に影響する。
ADHDの重症度が血清フェチリン値と相関する。
鉄がドーパミンの補酵素であり鉄欠乏がドーパミン依存性作用に影響する、鉄欠乏は認識機能障害や学習障害、精神運動の不安定性に影響を及ぼす原因としても考えられてきている。
鉄の補給がADHD児の第一治療選択肢となりうる。
PTSD:心的外傷後ストレス障害(トラウマ)
- オメガ3 ¥5,400(税抜)
合計 5,400円
【PTSD予防とΩ3】
近年、うつ病などで、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などのω3系脂肪酸の有効性が示されている、ω3系脂肪酸により海馬の神経新生が亢進しBDNFの増加が確認されている。
某研究で、ω3系脂肪酸によるPTSD発症予防に関する非盲検オープン試験を実施し、PTSD未発症患者の血清中BDNF(脳由来神経栄養因子)値は有意に上昇し、ω3系脂肪酸の有効性を示唆しました。
今回、事故により救急救命センターに搬送された重症身体外傷患者(平均年齢34.0歳,男性80%)15例に、ω3系脂肪酸カプセルの投与4週後および12週後の血清BDNF値を解析しました。
PTSDやMDDを発症した患者では、血清BDNF値5.4ng/mLであったのに対し、未発症の患者のそれは33.5ng/mLであり、未発症患者で有意に高値でした。
ω3系脂肪酸の補充により、精神的苦痛緩和に影響を及ぼす可能性が示唆されたと考察している。
ビタミンB群の重要性(発達障害全般)
ビタミンB群は、多くの栄養素の代謝に必要な酵素をサポートする補酵素として重要な役割を担っていて、神経伝達や神経細胞の働きを正常に保つ働きをしています。
脳に必要な成分の吸収や働きを促す作用もあるので、ビタミンB群が不足してしまうと代謝障害の原因となり、脳や細胞の働きにさまざまな機能障害が現れてくる。
【ビタミンB1】
脳・神経を正常に保ち、不足すると物忘れやうつ病などの精神面への影響がある。
【ビタミンB6】
タンパク質を作るために欠かせないビタミンであり、タンパク質を糖質や脂質に転換する過程や、その逆の過程でも働いていて、ビタミンB6は他のビタミンB群とは違い、アミノ酸の代謝や神経伝達に深く関与している。
およそ100種類の酵素に対しての補酵素として働いており、食べるタンパク質の量に応じて、ビタミンB6も必要量が増加していく。
葉酸と同じく動脈硬化の原因になるといわれるホモシステインを無害化する働きがあるほか、GABAをグルタミン酸から生成する酵素の補酵素になる。
不足すると不眠やうつ病などの症状が出てくる。
【ナイアシン(ビタミンB3)】
ナイアシンを十分に摂取していると、チック、うつや統合失調症が改善されるとの報告があり、セロトニンを増やすので精神安定に作用し、集中力や持続力の向上につながる。
【パントテン酸(ビタミンB5)】
アルツハイマー型認知症や学習・記憶・やる気にかかわる神経伝達物質のアセチルコリンの生成に関わる、脂質と糖質のエネルギー代謝にも関与する。